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いまこそ中止だ!東京五輪11・13集会のご案内

11・13 集会/11・15 デモ * * いまこそ中止だ 東京五輪!

ごり押し五輪だ!Go to Hell !

スピーカー
鵜飼 哲さん(オリンピック災害おことわリンク)
藍原寛子さん(ジャーナリスト、元福島県地方紙記者)


世界のコロナ情勢はその勢いを減じるどころか、ますます拡散しつつあります。そうした中で世界中のアスリートが集結するオリンピック・パラリンピックを来年7月に東京で開催することは無謀としか言いようがありません。

東京五輪招致時の賄賂疑惑が再燃しつつあるいま、それをもみ消すかのごとくに「東京五輪強行開催論」がJOCやIOCばかりでなく、新たな菅政権においても大手を振ってまかり通ろう
としています。

これ以上決断を先送りして、延期を決めた3月24日の時のようなコロナ感染の拡大を招いたり、税金をつぎ込むことはやめるべきです。

福島原発災害からの「復興」の演出のほかに、東京五輪はさらにもう一つ、コロナからの「復興」の演出が行われようとしています。それはいずれも虚構であり、現実逃避の一大イベントとして強行されようとしているのです。

11月中旬のIOCバッハ会長の来日も、ごり押し五輪の強行開催を権威づけるセレモニーであり、私たちはデモで「オリンピックを廃止せよ」の声をあげていきます(11月15日[日]午後、都内。詳細が決まり次第Web等で告知します)。

中止決断はいま!原発事故のもみ消しとコロナ感染の拡大に拍車をかける東京オリパラは「災害」。東京にも北京にもパリにもロスにもどこにもいらない!

日時 2020年11月13日(金)18:30開始 参加費500円
場所 文京区民センター3A会議室(地下鉄春日駅、後楽園駅)
主催 オリンピック災害おことわり連絡会(おことわリンク)
連絡先 080-5052-0270(宮崎)

  

http://www.2020okotowa.link/

https://ja-jp.facebook.com/okotowalink/
メールアドレス info@2020okotowa.link

【声明第4弾】世田谷警察署は出頭要請・取り調べを断念しろ!

コロナ禍の東京五輪強行のための不当弾圧やめろ! 警視庁世田谷警察署がオリンピック反対運動を闘うAさんのテントに不当な家宅捜査(ガサ)を強行したのは半年前の2月18日のことでした。私たちはこのあからさまな公安主導によるでっち上げ弾圧を弾劾し、押収した物品のみならず奪いとった情報のすべてを返還・破棄するよう再三にわたり抗議申し入れを行ってきました。押収物は3月に「毛髪3本」以外すべて返還されたものの、半年が経過した今月、9月17日、世田谷署はAさんに対し二度目の出頭要請を送り付け、取り調べのため9月30日に出頭せよと執拗に要請してきています。

コロナ禍で7月開催が泡と消えた2020年東京オリンピック・パラリンピックが、いまだにしつこく1年後の開催を断念せず大きな批判を浴びている現在、反五輪の声を封じ込めたい警察によるAさんへの個人攻撃もまた、執念深くいまだに続いています。免状不実記載などという人々の生活実態にそぐわない「罪」をでっち上げ、ここまで執拗に捜査を続行するその背景に、風前の灯火となった東京オリンピックへの批判の声を上げる個人を痛めつけることで反対運動を黙らせようとする権力側の焦りが見え隠れしています。

世田谷署はこれ以上の出頭要請をやめろ!捜査・取り調べをいますぐ断念しろ!コロナ禍の東京五輪強行のための不当弾圧やめろ!動きがあり次第すぐにお知らせしますので最大限のご注目をよろしくお願いします。

2020年9月29日

反五輪の会 NO OLYMPICS 2020

2020「オリンピック災害」おことわり連絡会 

STANDING!STANDING!STANDING!STANDING!

今年予定の開会式が7月24日だったのでこれまで24日に実施してきましたが、来年の開会式の予定日は7月23日となっているので、今回以降、23日行動とします。

いまこそ東京五輪を中止に!という声を多くの人々に届けていきたいと思います。来年の7月23日を幻の開会式にできるように!

8月23日(日)17:00~18:00
新宿駅南口

あの大きなプラカードをまたまた掲げますので人手も必要です。
初めての方も大歓迎ですので、是非ともご参加ください。

23日集会宣言

中止一択!東京五輪 集会宣言
                                                                       (English)

 3月24日、東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が決められた。新型コロナウイルス感
染が加速しつつある状況の中で、7月24日にオリンピックの開幕を迎えることなど無理であること
は明らかだった。しかし安倍政権やJOCなどは、ぎりぎりまで「完全な形での開催」にこだわ
った。そのことが新型コロナウイルス感染を拡大させる結果につながったことは間違いない。政
府は必要な検査体制を取ることに一貫して消極的であり、感染者をいたずらに増加させたが、そ
れもオリンピックをなんとか開催するためだったのだ。これこそまさに「オリンピック災害」
だ。

 7月5日に実施された都知事選挙では現職小池百合子が圧勝し、再選された。新都知事小池は
「第一にコロナ対策、そして第二がオリパラ開催」と当選決定後の記者会見で強調したが、大会
開催のために膨大なリソースが浪費され、コロナ対策のためのリソースが奪われることは自明の
理である。並立は無理だ。仮に東京や日本だけコロナが収まっても東京五輪は開催できない。メ
ダル大国のアメリカのコロナ状況は拡大する一方であり、医療体制や公衆衛生に不安を抱える地
域はこれから本格的な感染拡大が懸念されている。

 コロナ状況対策に相反する東京五輪は、延期ではなく中止されなければならない。

 これまでにも3兆円を超える経費がつぎこまれ、延期によって数千億円規模の経費増が見込まれ
るという。東京都・JOC・IOCは変更されたオリンピック開催都市計画を一刻も早く市民に
対して公開し、費用負担について明らかにすべきだ。

 オリンピック中止にかかる損失は、これまでオリンピックの準備を通じて、行政の協力も得た脱
法的な手段も使いつつ、社会的・公共的な資産を山分けにし、莫大な儲けを手にしてきた大手ゼ
ネコンやデベロッパー、情報・宣伝産業、オリンピックによって利益を得る利権団体すべての責
任で補填すべきだ。コロナ状況によって営業停止や活動休止に追い込まれ、困窮している中小企
業や個人事業主、この社会で生きる全ての人びとに対する経済的救済と、コロナ検査体制・医療
体制の圧倒的な拡充に、オリンピック資金のすべてを振り替えよ。無用なカネをこれ以上オリン
ピックにつぎこむな。まさに「オリンピックをやっている場合ではない」。

 開会式の縮小について放映権契約の観点から困難であるという見解をIOCは明らかにした。縮
小開催の模索が行われたとしても、最優先されるのがスポンサーの利益では、民意が東京五輪開
催から離れていくのも当然だ。中止すべきだという意見がいくつかのメディアによる世論調査に
おいて多数であることからも自明なように、東京五輪中止は多くの市民からも賛意を得られてい
るのだ。

 3月28日、私たちは郡山市で「聖火リレーと五輪災害」トークリレー集会を開催した。3月26日
にJビレッジから始まる聖火リレーは中止となったが、復興とはほど遠い福島の状況を、あたか
も復興したかのように演出する「復興五輪」の欺瞞を、私たちは福島の方々の怒りとの出会いの
なかで、あらためて再認識させられた。そしていま、「復興五輪」は「コロナからの復興」と都
合よく読み替えられ、再び偽装されようとしている。

 私たちは一刻も早く東京五輪の中止決定を求める。しかし、コロナ状況によって東京五輪が中
止になることだけを願っているのではない。様々な「オリンピック災害」をもたらす近代五輪は
「廃止」にすべきであり、今後の北京・パリ・LAと予定されている五輪も「中止」しかない。
コロナ状況で顕在化した五輪の醜悪さを世界に発信して、世界の「反五輪運動」と連帯してオリ
ンピック・パラリンピックを廃止に追い込もう!

 東京五輪は中止だ!中止! オリンピック・パラリンピックは廃止だ!廃止!

 No Olympics Anywhere in the World !

     2020年7月23日
                    中止一択!東京五輪 集会参加者一同

24日、申し入れとデモ

日本オリンピック委員会への申し入れ行動

申し入れの読み上げ (mp3ファイルです)

日本オリンピック委員会(JOC) 
 会長 山下泰裕 様

          東京五輪の即時中止を求める申入書

 3月24日、東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が決められた。新型コロナウイルス感
染が加速しつつある状況の中で、7月24日にオリンピックの開幕を迎えることなど無理であること
は明らかだった。しかし安倍政権やJOCなどは、ぎりぎりまで「完全な形での開催」にこだわ
った。そのことが新型コロナウイルス感染を拡大させる結果につながったことは間違いない。政
府は必要な検査体制を取ることに一貫して消極的であり、感染者をいたずらに増加させたが、そ
れもオリンピックをなんとか開催するためだったのだ。これこそまさに「オリンピック災害」
だ。

 7月5日に実施された都知事選挙では現職小池百合子が圧勝し、再選された。新都知事小池は
「第一にコロナ対策、そして第二がオリパラ開催」と当選決定後の記者会見で強調したが、大会
開催のために膨大なリソースが浪費され、コロナ対策のためのリソースが奪われることは自明の
理である。並立は無理だ。仮に東京や日本だけコロナが収まっても東京五輪は開催できない。メ
ダル大国のアメリカのコロナ状況は拡大する一方であり、医療体制や公衆衛生に不安を抱える地
域はこれから本格的な感染拡大が懸念されている。

 コロナ状況対策に相反する東京五輪は、延期ではなく中止されなければならない。

 これまでにも3兆円を超える経費がつぎこまれ、延期によって数千億円規模の経費増が見込まれ
るという。東京都・JOC・IOCは変更されたオリンピック開催都市計画を一刻も早く市民に
対して公開し、費用負担について明らかにすべきだ。

 オリンピック中止にかかる損失は、これまでオリンピックの準備を通じて、行政の協力も得た脱
法的な手段も使いつつ、社会的・公共的な資産を山分けにし、莫大な儲けを手にしてきた大手ゼ
ネコンやデベロッパー、情報・宣伝産業、オリンピックによって利益を得る利権団体すべての責
任で補填すべきだ。コロナ状況によって営業停止や活動休止に追い込まれ、困窮している中小企
業や個人事業主、この社会で生きる全ての人びとに対する経済的救済と、コロナ検査体制・医療
体制の圧倒的な拡充に、オリンピック資金のすべてを振り替えよ。無用なカネをこれ以上オリン
ピックにつぎこむな。まさに「オリンピックをやっている場合ではない」。

 開会式の縮小について放映権契約の観点から困難であるという見解をIOCは明らかにした。縮
小開催の模索が行われたとしても、最優先されるのがスポンサーの利益では、民意が東京五輪開
催から離れていくのも当然だ。中止すべきだという意見がいくつかのメディアによる世論調査に
おいて多数であることからも自明なように、東京五輪中止は多くの市民からも賛意を得られてい
るのだ。

 3月28日、私たちは郡山市で「聖火リレーと五輪災害」トークリレー集会を開催した。3月26日
にJビレッジから始まる聖火リレーは中止となったが、復興とはほど遠い福島の状況を、あたか
も復興したかのように演出する「復興五輪」の欺瞞を、私たちは福島の方々の怒りとの出会いの
なかで、あらためて再認識させられた。そしていま、「復興五輪」は「コロナからの復興」と都
合よく読み替えられ、再び偽装されようとしている。

 私たちは日本オリンピック委員会(JOC)に対して一刻も早く東京五輪の中止を決定すること
を求める。
     
     2020年7月24日
                 中止一択!東京五輪 7・23集会参加者一同

2020/7/23日集会へのビデオメッセージ

パリからのメッセージ
ロサンゼルスからのメッセージ
ピョンチャンからのメッセージ
ジュールズ・ボイコフさんからのメッセージ
「オリンピック終息宣言」展からのメッセージ

(声明)オリンピック・パラリンピックの中止の早期決断で 原発災害、コロナ災害、五輪災害を生き延びよう  

                  2020オリンピック災害おことわり連絡会

  私たちは2020年都知事選の最大争点は、2020東京オリンピック・パラリンピック(以下、オリパラ)の開催の是非であると考え、各都知事選立候補者の立場が明確になるような項目立てのアンケートを連絡先が分かる候補者に送り、別紙のような回答をいただきました。現時点で中止を主張する候補者はおらず、各候補者に対してはオリパラに対する姿勢を問い直してほしいと思います。なお、現職の都知事である候補者は、連絡先を明記せず、質問を出すためのアクセス自体が困難であるという、市民の声を聞く姿勢に欠ける対応を取られており、Facebookにて質問を送りましたが回答はありませんでした。

◎ 原子力災害、五輪災害、そしてコロナ災害 わたしたちは、オリンピックは祝祭ではなく災害だと考えており、コロナ状況いかんにかかわらず、いつ、どこであっても開催すべきではないと考えています。また安倍首相の「アンダーコントロール」発言やJヴィレッジにおける高濃度放射能汚染土の隠ぺいなど、原子力緊急事態宣言下におけるオリパラの強行が、原発災害に苦しむ被災地の住民を五輪災害でさらに苦しめることになると考えています。わたしたちは東京の名においてこれ以上被災地の住民を傷つけたくありません。コロナ緊急事態宣言が解除された5月25日以降、日本全体の感染者数の半数の788人の新規感染者を数える「クラスター」となった東京が、オリパラ中止をこれ以上さきのばしすることで、コロナ災害をふたたび全国に拡散させるリスクが高まっているのです。原発も五輪もコロナもすべて、前東京都政がもたらした人災です。人災は人間の力で封じ込めなければなりません。

◎ 東京五輪の早期の中止決定を! 東京や日本だけでコロナが収まってもオリンピックは開催できません。世界五大陸すべての地域からの参加がオリパラの原則です。しかしメダル大国アメリカのコロナ状況は拡大する一方です。南半球やアフリカなど、医療体制や公衆衛生に不安を抱える地域はこれから本格的な感染拡大が懸念されているのです。とりわけ2016年のリオ大会の開催国ブラジルでは、感染者数が100万人を突破し、死者も5万人を超えています。当時のブラジル労働者党政権は、財政難のなかオリパラ開催を強行したことでさらに民衆の反感を買い、オリンピック閉幕10日後にルセフ大統領は罷免、「ブラジルのトランプ」と呼ばれる現在のボルソナロ大統領誕生に道を開いたといわれています。ボルソナロ大統領は「人はどうせ死ぬんだから」と公言してコロナ対策を取ろうとしていません。まさに五輪災害がコロナ災害を導いたといえます。

◎ 新都知事には一刻も早い中止決定とそれに伴う都民の税負担の回避を! 都民の皆さんにはこの観点から7月5日の都知事選挙への投票を検討されるよう強く訴えます!

                          2020年6月30日

中止一択! 東京五輪 7.23集会&24デモ

◎7.23集会 13:15 開場/13:30 開始

発言:

武田砂鉄 さん(ライター)    

「今、ニッポンにはこの夢の力が必要ではない」    

志葉 玲 さん(ジャーナリスト)    

「東京オリンピックで悪化、難民の迫害」

コメント:谷口源太郎さん(スポーツジャーナリスト)、江沢正雄さん(長野五輪反対運動) ビデオメッセージ:  ジュールズ・ボイコフさん(ジャーナリスト、元五輪選手。著者『オリンピック秘史』など)  ロサンゼルス、韓国、パリ、札幌 等、各地でオリンピック反対運動に取り組んでいる仲間より。  *コメント、メッセージは予定も含みます。

会場:日本キリスト教会館・4F 会議室

https://www.jcws.or.jp/houjin/access.html 資料代:500 円

◎7 月24 日(金・休)デモ  時間:17:30 集合/18:00 デモ出発 集合場所:日本オリンピックミュージアム(JOC)前

https://japan-olympicmuseum.jp/jp/access/

(地下鉄銀座線外苑前駅5分・国立競技場駅10 分・JR 千駄ヶ谷駅12 分)

*当日17:00 から集合場所にあるJOC に東京五輪中止の申し入れを行います。

*デモコースは、集合場所→新国立競技場→明治通り→表参道→原宿駅→五輪橋(解散)を予定。

[主催] 「オリンピック災害」おことわり連絡会

http://www.2020okotowa.link/  

千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A スペース御茶ノ水(ATTAC 首都圏気付)  TEL:080-5052-0270

大いなる危機としてのオリンピック

以下の文章は、6月24日のスタンディング行動に寄せられたメッセージです。タイトルは編集部がつけました。

阿部潔 (関西学院大学教員)

みなさん、こんばんは。今夜、「オリンピック災害おことわり連絡会」のスタンディングに、関西から電話で参加させていただく阿部潔と申します。どうか、よろしくお願いします。

今回、こうした貴重な機会を与えていただいたのは、4月末に出版社コモンズから刊行した『東京オリンピックの社会学──危機と祝祭の2020JAPAN』に関心をもっていただけたからかと思います。運動の現場、東京のストリートで、日々活動しておられる方々からお声がけいただいたことを、心より光栄に感じております。ありがとうございます。
この本では、2013年の招致決定以来、さまざまな「とんでもないこと」が東京オリンピックをめぐり生じてきたのに、結局のところ、ふと気づけば開催イヤー2020年を迎えていた。どうしてこんな「とんでもないこと」がこれまでまかり通ってきたのか。そのことは現代日本社会に見て取れるある種の「症候」、つまり、より根深い政治・社会的な病理の表れではないか。そうした視点から、東京オリンピックを分析しました。サブタイトルの「危機と祝祭」に込めた意味は、オリンピックという世界的なスポーツの祝祭が東京/日本にやってくるはずだったのが、今回のコロナウイルス騒動という危機によって残念なことに延期されてしまったということでは全然なく、むしろ逆に、多くの人が素朴に期待を込めて楽しみにしていた東京オリンピックというものの正体は、実は大いなる危機そのものにほかならない。そんな問いかけをしたくて、この本を書きました。

では、どうして東京オリンピックは危機なのか? 実はそれは、これまで私たち自身が目にしてきたことを思い起こせば、自ずと明らかです。新国立競技場問題、エンブレム盗作疑惑、招致活動での贈賄捜査、マラソン・競歩会場の札幌への突然の変更、などなど・・・・。そしてオリンピックイヤーを迎えた今年はじめ、コロナウイルス感染が各国に広がり予定通りの開催を危ぶむ声が世界中から湧き上がったにもかかわらず、最後の最後まで安倍首相、小池東京都知事、森組織員会会長ら東京オリンピック推進者たちは、7月に予定通り東京オリンピックを「完全なかたちで開催」することに頑なに固執しつづけました。ところが、3月になると態度を一変。結局、IOCバッハ会長と共謀のうえ、「新型コロナウイルスに打ち勝った証として」の東京大会を「一年延期」して開催することが決められた、という顛末です。

少し冷静に振り返れば、東京オリンピックをめぐる一連の出来事は、本当にもう「どうかしている」としか形容のしようがない。それぼどまでにおかしなことの連続でした。そして、多くの国民/都民は、それを知らないのではなくて、むしろ案外よく知っている。それなのに、いまだ東京大会の即刻中止・返上が世論として盛り上がってこない。ここにこそ、先に指摘したいま現在〈わたしたち〉が生きるこの社会の根深い病の「症候」が見て取れるのではないでしょうか。
拙書のなかでも分析しましたが、ここには人々のあいだに広く分かち持たれた独特の心性=メタリティが見て取れます。それを一言で言えば、どこかしらシニカルな態度と同居する「希望があることへの希望」ではないでしょうか。
多くの方に納得いただけるかと思いますが、2020年の東京オリンピック開催が決定してから、前回64年東京大会の成功物語が、メデイアなどで繰り返し取り上げられてきました。高度成長真っ只中の昭和39年に開催された東京大会が「輝かしい過去の栄光」として、きわてめノスタルジックに思い返される理由の一つは、今を生きる私たちの目には、当時の日本社会が希望に溢れていたように映るからです。つまり、敗戦から20年あまりしか経過していなかったにもかかわらず、日本経済は飛躍的な復興と発展を遂げ、当時の社会で来るべき未来はまさに輝いていた。そうした懐かしい「過去の日本」に想いを馳せつつ、他方で、今では失われてしまった「輝かしい日本」をもう一度をなんとか取り戻したい。別の言葉でいえば、21世紀を迎えて以降、「失われた20年」と言われてきた停滞の時代から、なんとかして抜け出して、かってのような「輝ける未来」に向けた希望を、もう一度実感したい。そうした「希望があること」に対する人々の切なる想い、つまり「希望への希望」とでも言うべきセンチメントとメンタリティが、さまざまな問題やスキャンダルにまみれていることを知っていながらも、それでもなおどこかしら東京オリンピックに期待を抱こうとする〈わたしたち〉の姿に見て取れるのではないか。そんな分析を本では試みました。

ですが、本書を描く終えて私自身がたどり着いた結論と立場を言えば、そうした「希望への希望」は現実世界の厳しさを直視することなく、いたずらに過去の栄光や日々メディアで繰り返される「日本人の凄さ」にすがるかぎりにおいて、現在直面している喫緊の問題を解決することには、なんら結びつかないと思います。むしろ、民族主義的でナショナリスティックなノスタルジーやナルシシズムといつまでも戯れているのではなく、〈わたしたち〉を取り巻く厳しい世界の情勢を冷静に見極めていくことこそが、一見遠回りのように見えても、実は未来に向けた希望を手に入れるうえでより確実な方法ではないでしようか。

その意味で、今回コロナウイルスの影響でオリンピックが「延期」となったことはひとつのチャンスだと思います。つまり、新型ウイルスという未曾有の危機に直面することで、人々が楽しみにしていたオリンピックという祝祭が、実は別なる危機であることが垣間見えた。そうだとすれば、これからの〈わたしたち〉がなすべきことは、いつまでもそうした金と権力にまみれた偽りの祝祭に期待を寄せるのではなく、今回のコロナ危機の中で懸命に生き延びようとしている人々のあいだに生まれつつある「連帯」に根ざした、その意味で困難の只中をサバイブするなかから生まれる希望にしっかりと根ざしたかたちで、来るべき未来と真の祝祭への想像力を育むことだと思います。これまでネオリベラリズムが喧伝してきたような、自己選択と自己責任だけをいたずらに強調し、他者を蹴落とす生き残りゲームへと駆り立てられるサバイバルではなく、だれもそこから逃れられない危機のもとで、それぞれが互いをリスペクトしつつ、たとえ微力であったとしても相互に支え合うなかで果たされる〈みんなの/みんなでサバイバル〉。そうした新たな希望の予兆を、今夜のスタンディングに集ったみなさん方はきっと、それぞれの仕方で感じておられることと思います。
あらためて言う必要もありませんが、一年後に延期された東京オリンピックはそうした希望の機会には断じてなりえません。なぜならば、これまで私たちが目にしてきたような数々の「どうかしている」有様こそが東京オリンピックの本来の姿であり、そこでは強い者たち/恵まれた立場の人々の恥知らずの自己利害だけが思い求められてきたからです。安倍首相たちがこの期に及んで恥ずかしげもなく口にする「新型コロナウイルスに打ち勝った証として」の東京大会開催というスローガンなどは、なんの根拠にも根ざさない妄言にすぎない。小池都知事が唱える「簡素化した」オリンピックの開催も、根本は同じです。オリンピック・ビジネスへの義理立てをなんとしても果たそうとする魂胆が見え見えの「簡素化」に、意味があるとは到底思えません。前回の都知事選で「オリンピック会場費用の根本的な見直し」を掲げて当選を果たしておきながら、実質的な成果をなんら残していない現職知事が今更どの面下げて「簡素化」などと言えるのか。良識ある多くの都民の方々には、およそ理解しがたいことでしょう。

みなさん、もうこんな出来の悪いホラーのような東京オリンピックという祝祭には、一刻も早く「即刻中止」との引導を渡しましょう。そのことは、もっとも直接に「オリンピック災害」を被る都民のみなさんや、「復興オリンピック」の名の下で更なる苦難を強いられてきた東北地方の被災者の方々だけでなく、この社会に生きるわたしたちひとりひとりの切なる思いであり、また果たすべき責務だと思います。きっと、そのようにして東京オリンピック反対・中止の声を上げていくことを通して、コロナ禍のもとで必死に生き延びようとしている「まつろわぬ者」たちの連帯が力強く生み出されていくに違いありません。

東京から遠く離れたここ関西の地で、非力ながら私はこれからも声を上げ続けていきたく思います。
今日は、拙い話に耳を傾けていただき、本当にありがどうございました。
もう決してオリンピックというホラーがやって来ることのない東京で、みなさんとお会いできる日を楽しみにています。