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NHKの「オ リンピ ック御用報道」に対する抗議文

4月16日10時半から、「オリンピックいらない人たちネットワーク」「反五輪の会」「おことわリンク」の連名で、NHK長野支局に抗議文を提出し、抗議音声の「「消音」を判断した理由、経緯、誰が消音を指示したのか調査し、公開する」ことを要請しました。午後1時半からは県庁で記者会見を行いました。

オリンピック反対!!聖火リレー反対!!各地の行動を掲載

下記のページで各地の運動の写真、動画を掲載しています。長野では、聖火リレーの沿道で反対の声を上げましたが、NHKは中継で音声を消すという報道機関にはありえない検閲を行ないました。聖火が通ったときの反対のシュプレヒコールを私たちの映像でご覧になれます。→ こちらへ

【声明第6弾】世田谷警察署はしつこい出頭要請をやめろ!

                                                                               ENGLISH
【声明第6弾】世田谷警察署はしつこい出頭要請をやめろ!

 3月25日、福島・楢葉町の「Jヴィレッジ」から「聖火リレー」が始まりました。新型コロナの感染が拡大し、原発事故の収束の見通しも立たないなかで、政府やオリンピック組織委員会などは、何が何でもオリンピックに突入しようという姿勢を崩していません。
 こうした中で、オリンピック・パラリンピック反対運動を闘ってきたAさんに対して、警視庁世田谷警察署によって、たび重なる出頭要請攻撃が続いています。
 今年に入ってからも、1月6日の午前中、世田谷署を名乗る男性警察官4人がAさんのテントに直接やってきて、出頭要請の文書を置いていこうとしました。Aさんは書類の受け取りを拒否しましたが、警察は突然テントの入口に現れて、無断でAさんがいる中を覗きこみ、プライバシーを侵害したのです。そして世田谷署は、3月29日付けでまたしても4月6日に警察署に出頭するよう文書を送りつけてきました。
 Aさんのテントに、「免状不実記載等」を理由として不当な家宅捜査(ガサ)が行われたのは、1年以上も前の、2020年2月18日のことです。「事件」そのものがでっち上げでした。このときの押収物も、すでに「毛髪3本」以外はすべて返還されています。押収物を返還したということは、通常であれば「捜査」の終結を意味するはずです。なされるべき「取り調べ」など存在しません。にもかかわらず、それ以降も、折に触れて警察による「取り調べのため」の出頭要請が繰り返されています。
 出頭要請は「任意捜査」なので、それを拒否することも当然の権利です。Aさんに対するガサは、オリンピック反対運動の情報を奪い、運動を押さえ込もうとする不当な弾圧でした。Aさんが出頭要請には一切応じないできたのも当然のことです。しかし、警察は何度も出頭要請を繰り返し、Aさんに対するつきまといや監視を続け、Aさんの平穏な生活を侵害し続けています。
 オリンピックという「国家的イベント」を強行するために、反対の声を上げ続けるAさんをターゲットにいやがらせを続け、異論を封殺していこうとする警察の姿は、オリンピック推進派の意志そのものの現れと言わざるを得ません。反対の声を無視して、「聖火リレー」を強行した段階で、反対運動に対するさらなる弾圧、監視のエスカレートが懸念されます。こうした人権侵害は、オリンピックの本質そのものです。
 世田谷署はしつこい出頭要請をやめろ! 監視・「捜査」もやめろ! 反オリンピック運動に対する弾圧を決して許さない!

2021年4月10日

反五輪の会 NO OLYMPICS 2020
2020「オリンピック災害」おことわり連絡会

「聖火を消せ!」反オリンピック国際共同声明

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3月25日にオリンピック聖火リレーは、10年前に東日本大震災に襲われ、福島第一原子力発電所が事故を起こした福島県内にあるJヴィレッジから出発します。日本でコロナ禍は終息していません。最近のすべての世論調査は、回答者の80%が「スーパースプレッダー」となりうるイベントを恐れ、7月の五輪開催に反対であることを示しています。こうした中で「東京2020」大会の組織委員会は、IOC関係者と「スポンサー企業の友人」をのぞく、海外からの観客の受け入れ見送りを発表しましたが、大会そのものの中止はまだ決定していません。

1936年のベルリン五輪のためにカール・ディームとヨーゼフ・ゲッベルスが発案したオリンピック聖火リレーは、この不透明な時代に「打ち勝つ」、「希望」の証として宣伝されています。聖火リレーに加え、福島県は東京五輪の野球とソフトボールの競技会場にもなっています。東京オリンピックは「復興五輪」と謳われていますが、元々「復興」とは何の関係もありません。東京への五輪誘致は、極右の都知事が2006年から温めていたナショナリスティックな政治計画でした(東京は2016年大会の誘致に失敗しています)。2011年に起こった天災と人災の後、日本の支配層は五輪誘致計画を維持することを決定しました。このことは、悲劇と災害が正常に復したと人々に思い込ませることがその決定の政治的動機となっていることをはっきりと示しています。IOCは2020年のオリンピックに東京を選ぶことで、日本政府による行いにお墨付きを与えました。福島からオリンピック聖火が出発することは、こうした企図の証拠となっています。

しかし放射能のホットスポットは福島県内の五輪競技会場の近くでも見つかっており、この地域が「復興」していないことを証明しています。労働力やその他の資源を奪うことで、オリンピック自体が福島の復興の妨げとなっているのです。日本オリンピック委員会やオリンピック関係者は、国家的な悲劇を見せかけの環境配慮で覆い隠す、グリーンウォッシュの手段として東京五輪を利用しています。放射能汚染から復興するには時間がかかります。福島県の居住者には、終わりの見えない絶望的な闘争と感じられているのです。

2016年のリオ五輪においても、世論は五輪に反対していましたが、民衆蜂起をよそに大会は開催されました。IOCや政府やその他オリンピック関連委員会が、大衆の望みを意に介していないことは明らかです。私たちのような反五輪グループはあらゆる開催都市に存在しており、パリとロサンゼルスで大会が予定されているため勢力を拡大しています。オリンピック・マシーンはパンデミックにもかかわらず前に進み続け、困窮している人々を立ち退かせ、公営住宅や公園を取り壊し、新たな治安維持手段を実行に移し、重要な文化的ランドマークを破壊し、自分たちの古臭いビジョンをまやかしの環境配慮で飾り立て、多額の負債を生み出しています。こうしたことは東京だけでなく、あらゆる開催都市で起きているのです。

私たち、世界中の反五輪、反ジェントリフィケーション、反監視グループは東京およびそれ以外の場所でオリンピック「聖火」の炎を消すことを求めます。このような束の間の商業主義的スペクタクルよりも、公衆衛生を含む数多くの事柄の方が私たちの注意に値すると、私たちは信じています。

2021年3月24日

3.25「聖火リレー」スタートに抗議:「聖火」をとめろ!五輪は中止!デモ

●強行する気かオリンピック

 3月10日、圧倒的な支持を得てIOC会長に再選されたバッハは、改めて東京五輪開催に強い意欲を示しました。また、大会組織委員会も海外からの一般観客の受け入れを断念する方針を固めたと報じられています。新型コロナの感染拡大で、オリンピック・パラリンピックの中止は当然という声が広がる中で、彼らは「完全な形」でなくても大会を強行しようという姿勢を崩していません。

●フクシマから始まる「聖火リレー」

 3月25日には、福島・楢葉町にあるサッカー施設「Jヴィレッジ」から、全国を回る「聖火リレー」が開始されようとしています。収束のメドの立たない原発事故を引き起こした東京電力が地元に「プレゼント」したこの施設が、「復興とスポーツの拠点」として出発地点とされたのです。

●全国から「リレー反対」の声を上げよう

 「聖火リレー」はオリンピックに向けて、各地域の人びとを動員していくイベントです。島根県知事はリレー中止の検討を求めました。オリンピックなどやっている場合ではない。各自治体も負担を強いられています。さらに、オリンピックが予定されているLAやパリなどでも、25日の聖火リレーに出発に反対する行動が予定されています。「災害」を全世界にまき散らしてきたオリンピックはいらない。いまこそ地域から「聖火」を止めよう! そしてオリンピックを中止に追い込もう!

3月25日(木)18時45分  JR新橋 駅前・SL広場集合
             19時      デモ出発
反五輪の会 NO OLYMPICS 2020 (@hangorinnokai) | Twitter
2020「オリンピック災害」おことわり連絡会(http://www.2020okotowa.link/)

聖火リレーやってる場合か!オリパラは今すぐ中止だ@3月集中行動

3/12(金)19-20時@組織委員会(晴海)スタンディング抗議

3/19(金)19-20時@組織委員会(晴海)スタンディング抗議

3/23(火)19-20時@月例スタンディング(新宿アルタ前)

3/25(木)夜@聖火リレー抗議デモ!(詳細後日)

晴海・TOKYO2020組織委員会へのアクセスはこちら http://harumi-triton.jp/access

3月11日、IOC会長に再選したバッハは「7月のオリンピック開催は疑いようがない」という現実離れした発言が伝えられました。TOKYOの電力消費のためだけにつくられたTOKYO電力福島第一原発がおこした過酷事故の収束の見通しが全くつかない原子力緊急事態宣言の最中、「放射能はブロックされておりTOKYOは安全です」というウソと賄賂で招致したTOKYOオリンピックを祝賀する聖火リレーが、TOKYO電力の関連施設であり、TOKYO電力福島第一原発過酷事故の収束作業の拠点とったJヴィレッジから、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令されているTOKYOに向けてスタートしようとしています。いまだ4万人以上が避難を続けており、帰還困難区域には戻ることもできず、解除された地域でも高線量の地域がたくさんあり、過酷な収束作業で日々労働者は被ばくしているのに、TOKYO電力の経営責任者は誰一人、事故の責任をとっていません。さらには汚染水を福島の海に放出するとか、除染土砂を全国にばらまくといった計画が予定されています。こんな状態で、IOCやJOCの五輪貴族たちは、いったい何を祝えというのですか。東京オリパラの受け入れ中止を宣言すること、これこそJOCや組織委員会がやるべきことです。それ以外にあなた方の仕事はありません。そして東京都はコロナ感染拡大防止と福島原発事故の被害者の救済、コロナ禍で生活や仕事に支障をきたした人々への支援に全力をあげるべきです。

It’s time to #CanceltheOlympics and #AbolishtheOlympics オリンピック阻止!聖火リレー阻止! 3.12組織委前スタンディング抗議

おことわり連絡会も一緒に行動します!!

It’s time to #CanceltheOlympics and #AbolishtheOlympics オリンピック阻止!聖火リレー阻止! 3.12組織委前スタンディング抗議

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7年間、巨額の税金をつぎ込み、私たちの暮らしを踏みにじりながら国家総動員で推し進められてきた東京五輪。パンデミック下で1年延期になり、コロナ禍は収束の兆しを見せず8割の人が反対の声を挙げている今なお、暴走列車のように開催ありきで突き進んでいます。無理やりにでも聖火リレーをスタートしてしまえば、反対の声も静まるとでも思っているのでしょうか。
私たちはただ指をくわえて誰かが中止決定をするのを待っているわけにはいきません。
民衆の声でオリンピックを中止させましょう。

3月12日(金)19:00~20:00
晴海トリトンスクエア前(晴海通り側)

都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅A2a・b出口より徒歩4分
東京メトロ有楽町線・都営地下鉄大江戸線「月島」駅下車 10番出口より徒歩9分
都バス:晴海トリトンスクエア前下車

※プラカード、鳴り物持参歓迎
※ナショナリズムを象徴するもの、国旗の持ち込みはおことわりします。
※マスク着用、手指消毒、社会的距離の確保など感染症予防にご協力のうえご参加ください。

※現地に来られない方は、

#オリンピック阻止 #聖火リレー阻止 #オリンピックより命を守れ

などのハッシュタグとともに、オリンピックに反対するメッセージ、画像、動画、プラカードなどで一緒に意思表示しましょう。
ご近所や最寄り駅などで同時スタンディングも大歓迎です。ぜひSNSでシェアして下さい。

呼びかけ:反五輪の会
hangorin2020@gmail.com
Twitter @hangorinnnokai
facebook https://www.facebook.com/page.no.olympics2020

※直前まで続報・変更の可能性あり。随時情報更新します。

 「オリンピック災害」の果てしない広がり 

           鵜飼 哲

              2020年11月20日新宿アルタ前 スタンディング行動での発言

こんにちは。移住先の長野県松本市から失礼します。当地でもGO TO政策への期待と不安が交錯していますが、地元紙やSNSではコロナ感染拡大に対する政府の対応の鈍さの背後に「五輪」の影が次第にはっきり認識されつつあります。来年4月初めには「聖火」リレーが松本を通る予定になっています。長野冬季五輪反対運動の記憶を掘り起こしながら、こちらでも反対の声を挙げていきたいと思っています。

原発からコロナまで、複合災害のなかでオリンピックは更なる人災だ

私たちはオリンピックを「災害」であると主張してきました。2011年3月の大地震と原発事故以来、「災害」は私たちの日常の一部になってしまいました。とりわけ原発事故には「人災」の側面が非常に強かったのですが、オリンピック招致を私たちは新たな「人災」であると考えました。

招致活動の賄賂疑惑、開催費の膨張、開催予定エリアの環境破壊、住民無視の再開発、関連施設の突貫工事での労働者の犠牲・・・。どうしてこれほどの「無理」を重ねてオリンピックを招致する必要があったのでしょうか? 大メディアも五輪準備の問題点を時おり扱うことがありますが、この問いを発することはけっしてありません。あらためて思い起こすまでもなく、東京五輪招致の政治的動機と経済的動機には巨大な背景があり、文字どおり「無理が通れば道理が引っ込む」7年間でした。

コロナウイルスの世界的な感染拡大とともに、私たちを脅かす「災害」はますます複合的な性格を強めています。震災が引き起こした原発事故はすでに「複合災害」でした。招致された東京五輪は「復興五輪」を名目に掲げ、まるで被災地の復興が五輪を開催することで実現するかのような宣伝が執拗に続いてきました。 

この春、「聖火」リレーのランナーに選ばれていた東京都練馬区のとんかつ屋さん、50台男性の方の焼死が伝えられました。みずから命を絶ったとみられていますが、五輪の延期と経営の不振でひどく落胆し、将来を悲観していた様子が伝えられています(東京新聞、5月3日)。このような痛ましいケースも、私は複合的な「五輪災害」の犠牲だと思います。

安倍、バッハたちの身勝手な振舞いが災害の連鎖を引き起している

コロナ禍のなかで困窮するこのような民衆の姿と対照的なのが、自称救世主たちの身勝手な発言です。安倍晋三前首相は「人類がウイルスに打ち勝った証」としてオリンピックを開催すると言いました。それに呼応するように、先日来日したトーマス・バッハ国際オリンピック委員会会長は、来年の東京五輪開催は「トンネルの先の光」と発言しました。まるでウイルスが五輪を開催することで退散するかのような宣伝がいまなお行われています。バッハ会長は記者会見でワクチン接種の費用はIOCが負担すると述べましたが、数ヶ月前には彼は、東京五輪はワクチンがなくても開催可能と言っていたのです。こうした矛盾だらけの言明を重ねて、彼はオリンピックが人命よりも大事という五輪至上主義をひたすら主張し続けているのです。

このところ報道が一気に増えたワクチンとはいったいどんなものなのでしょうか? 米国の巨大製薬会社であるファイザー社、モデルナ社のワクチンには、遺伝子情報操作によって生体細胞にワクチンを作り出させる、これまで認可されたことのない技術が使われています。この技術によって数ヶ月のスピード開発が可能になったわけですが、当然のことながら長期的な影響についてのデータはありません。これは五輪開催準備ととてもよく似た突貫工事ではないでしょうか。将来に禍根を残すような事態がワクチンによってさらに引き起こされる可能性がある、ひとつの災害が別の災害のきっかけになりかねないとても危険な時代に私たちは生きています。このようなワクチンの集団接種を、五輪開催を目的に拙速に進めるなどということはけっしてあってはならないことです。

バッハ会長が東京五輪の予定通りの開催を主張したというニュースに接するたびに気持ちが不安定になる医療従事者がおられることを、数ヶ月前、私はその方のパートナーのツイッターで知りました。私たちが11月13日に開催した五輪反対集会で発言してくださった看護労働者の方からは、コロナ感染拡大の対応に追われる東京の医療現場の危機的な状況について詳細な報告がありました。五輪の強行を本当に恐れている人々の声を、東京の仲間たちが果敢な抗議行動によって直接バッハ会長にぶつけたことはとても心強いことでした。この行動は世界的な反響を呼び、IOCや大会組織委員会の焦燥感や意見の不一致が大きく明るみに出る状況を作り出しました。

オリンピックは、地方に犠牲を強いる東京=メガポリスのメガイベントでしかない

本日のスタンディングは新宿アルタ前で行われていますし、オリンピックの開催都市は言うまでもなく東京なのですから、ここで小池都知事の発言を批判しておきたいと思います。昨日(11月22日)の毎日新聞とのインタビューで小池都知事は、「「米金融専門誌「グローバル・ファイナンス」が10月、世界の住みたい都市ランキングを発表し、東京はロンドンを抜いて1位になった」ことを喜ばしいニュースとして取り上げています。コロナ禍のおかげで東京の評価が上がったのは喜ばしいと言っているわけで、これだけでも倫理的に許しがたい発言です。

小池都知事はまた、「実際にオフィスで働く「リアル」とオンラインで働くテレワークが両方できるハイブリッドな都市として、東京の価値はさらに高まるはずだ。コロナはいくつもの新しい「チョイス(選択)」を見えるようにした」と述べていますが、長野の地元紙はテレワークが拡大した結果、感染の深刻な東京から人口流出が始まっていることを報じています。なにもかも自分に都合よく解釈するこのような論法はもはや滑稽と言わざるをえません。

そして極めつきは、「私は東京のパワーはやはり経済に根ざしており、消費、購買力に凝縮されていると思う。それにより、東京は地方にも大きく貢献できる。東京五輪の選手村には福島県で作った再生可能エネルギー由来の水素を運んでいる」という主張です。福島原発事故は、東京を始めとする電力の大消費地が、地方に原発を押しつけてきた構造的差別の果てに起きました。原発事故被災地である浪江町に復興の名のもとに建設された水素ステーション、そこで太陽光発電によって生産された「水素」を五輪用の電力供給に活用することで、オリンピックが「環境に優しい」という偽装をしようというのです。このようなイメージ操作は近年、「グリーン・ウォッシング」と呼ばれています。小池都知事の発想に、地方はエネルギーを供給し東京は消費するという従来のゆがんだ構造を変えようという意志は微塵もないことは明らかです。メガポリスでしかできないメガイベントとしてのオリンピックの本質は、このような形でも露わになっています。

オリンピックではなく民衆の生活実態に根ざした新たな共同性の確立を

東京五輪の中止だけでなく、前世紀どころか前々世紀の遺物であるオリンピックという事業の廃止を求めることは、これまでのメガポリスのあり方自体を問うことでもあります。世界的な気候変動の深刻な影響に対しては、中央による地方の圧迫や積年の利権構造を温存した小手先の環境政策ではなく、エネルギーも生活必需品もできるかぎり地産地消に向かう循環型の経済に舵を切るべきときです。オリンピックのホストシティなどもはやありえない、もうひとつの未来がその先に見えてくるはずです。押しつけられる「新しい日常」ではなく、民衆の生活実態に根ざした新たな共同性の確立が今こそ求められています 。そのためにはまず東京五輪を即刻中止し、ここに至る経緯の検証をしっかり行うことが不可欠です。五輪に反対してきた自分の根拠をあらためて見つめ直し、「災害」どころかいまや「犯罪」と呼ぶべきものにさらに悪質化しつつある「排除の祭典」の開催を阻止するため、皆さんと力を合わせていきたいと思います。

(小見出しは編集部によるものです)

日常生活を破壊する社会的災害としてのオリンピック―やめよう!の声をあげつづけよう

2020年10月23日 スタンディングアピール  小笠原博毅

みなさんこんばんは、小笠原博毅です。神戸大学で教員をしており、今年やるはずだった東京オリンピック・パラリンピックの開催の中止、オリンピックの廃止を訴えてきました。今日はメッセージを寄せさせていただく機会を頂戴し、どうもありがとうございます。また、月イチのスタンディングお疲れさまです。継続的な活動を諦めず続けていらっしゃる皆みなさんにリスペクトを表したいです。

中止が現実的な選択肢になっている

そして新宿南口をご通行のみなさんにも、ぜひオリンピックについて考えていただきたいと思います。このコロナ、人々のオリンピックへの意識を確実に変えました。それどころではない、もっと大切なことがあるということに、改めて気付かされたのです。1年の延期を経ても、また来年開催できるかどうかの保証などはありません。日本の状況ではなく、世界中の状況を見据えなければいけないはずだからです。東京大会そのものの中止は、決して非現実的な選択肢ではなくなっている。この間、そう考えざるをえない条件ばかりが出てきました。しかし、なかなかそうは問屋が卸さないというのがどうも現実のようです。一部の報道によりますと、12年後、2032年に再び東京でオリンピックを招致するという動きがあるそうです。今回作った施設等をそのまま維持して12年後にもう1回やろうという案が、どうも出ているようだというのです。

みなさん、あと12年なんですけど、これはどういうことかというと、いろいろ考えることが必要でしす。まず第一に、IOCの中でも東京や日本の政治家たちの中でも、組織員会の中でもいろんな混乱が起きているなということがわかると思います。何をどうしていいのかわからないんですよね。つまり答えがない。

これはコロナウィルスによっていろいろな制限を受けている我々自身の生活もそうなんですが、何が正しいのかわからない情況でやらなければいけないというふうに思い込んでいるイベントをやろうとすると、どうしても無理が出てくるわけです。

どこの街も本当はやりたくないオリンピック

そこで彼らが何を考えたかというと、先延ばしにしようと。それが一年延期の現実ですよね。ところがオリンピックそのものをもうあまりみんなやりたくないというか、オリンピックどころじゃないし、そもそもオリンピックをやることの何がいいのか、だれにとってそれが幸福をもたらすのか、そもそもだれのためのオリンピックなのかということが完全に失われてしまっています。

その証拠に、どこの街ももうあんまりやりたくないんですよね。オリンピックを招致するのが嫌だという街がたくさんあります。バッハ会長はドイツの方ですけど、そのお膝元であるハンブルクという港町があります。そこは2024年の次のオリンピックに向けての招致自体を、住民投票によってやめることにしました。じゃあどこになったかというと、パリですよね。パリはたぶん3回めかな、やるとしたら。その次、2028年はロサンゼルスですよね。ロサンゼルスも3回めですね。

ようするに、一度やったことがある大都会で、交通網も整備されていて、ある程度施設が残っているところじゃないともうできない。旨味みたいなもの、経済効果みたいなものが盛んに風潮されてきましたし、今でもそういうことを言う人がいますが、現実としてオリンピックというのは開催都市や開催自治体の負担にしかならないことがもう明らかになってしまっている。そこで今回東京を延期したものをもし中止してしまったとしたらじゃあどうなるか、これがとても微妙なことなんですけど、オリンピックがこんなに、なんと言うか盛り上がる、みんなオリンピックだよ、という国って日本だけなんですよね。というかほんとに日本だけなんですよ。IOCにとってみたらお得意さんなわけで、こんないろんな不都合やいろんな矛盾があるのに取り敢えずやろうよと言ってくれる国は他にないわけで、ここで重要なお得意さんを失いたくはない、だとしたら12年後のロサンゼルスのあとのオリンピックをやりませんか?逆に組織委員会やJOC(日本オリンピック委員会)もこの情況で無理にオリンピックを開いて、なにかあった時、例えば巨大クラスターが発生した時にそのツケを払わざるを得ない、マイナス評価を受けざるを得ない、そんなリスクをちょっと避けたいというのが正直なところだと思います。そうなってしまうと私たちはあとまた12年間もずっとオリンピックというものの影に怯えないといけない。怯えるという言い方が正しいかどうかわかりませんけど、オリンピックに対してずっと反対の声を上げ続けなければいけない。もし来年になったとしてもね、東京大会が成立したとしても、もちろんその後もオリンピックは続いていくわけですから、どこにいったってオリンピックはやめようという声は上げ続けなければいけないんですけども、我々の日常生活を破壊するような社会的災害としてのオリンピックというものが12年も先送りにされてしまうと考えると、ちょっと末恐ろしい気がします。まあこの報道がどこまで合ってるのかどうかというのはぼくもわかりません。証拠があるわけではありませんが、少なくともバッハ会長が来日するころには明らかになると思います。

ワクチン接種でオリンピックの構造が変わるわけではない

一つの根拠としては、みなさんもご存知のようにヨーロッパがいま大変なことになっています。未だかつてないほど感染者が増え、医療崩壊を招いてしまう国もたぶんでてくると思います。オリンピックというのはヨーロッパの貴族たちがつくったイベントですから、その中枢にいる人たちの都合がやっぱり最優先されるんですよ。あとはアメリカですよね。アメリカ大統領選挙が来週ありますけれどもアメリカの情況も決してよくないです。じゃあ来られる選手だけでやろうよ、というわけにはおそらくいかないんだと思います。そういうシビアな、非常に厳しい状況の中でおそらく決断がされるんだと思いますが、もう一つ気をつけなければいけないのは、オリンピックがもたらす様々な害悪というのをみんな背後において、ワクチンができれば大丈夫というような報道がたくさんあるということです。とにかくワクチンだ、ワクチンだ。関係者全員にワクチンをするんだとバッハ会長も発言していたことがあります。それもほんの一ヶ月前くらいのことですけどね。でもワクチンをしたからといって何も保障されないんですよね。ワクチンをしたからオリンピックで損をしないのか、そんなことはないわけです。オリンピックの構造そのものは何も変わらないし、ワクチンだってべつに効くかどうかわからない、万能ではない。

すでにインフルエンザの季節を前にして、たとえばインフルエンザの予防接種をしたから具合が悪くなったり、中には命を落としてしまう人もいるわけです。ワクチンをしたからといってその病気に掛からないという保障はどこにもないわけですよね。まるでワクチンがあればコロナウィスルに打ち勝った、ワクチンによってコロナウィルスを撲滅した、東京はその戦いになるんだというような、よくわからない全く論理的に整合性のない話がたくさんメディアに踊っています。

いわゆる専門家といわれる人たち、スポーツやオリンピックのことを研究している専門家といわれる人たちの数多くが、ワクチンがあれば大丈夫だと平気で我々に言ってきます。我々は専門家ではありませんから、ほんとにそのワクチンというものがどういうものかまだわからないわけですよね。治験もまだ終わっていないし、有効性もはっきりはわかっていないし、安全性に至ってはまったくその保障がない状態でワクチン、ワクチンという言葉が独り歩きしてしまっているのが、今の情況です。

百歩譲って、もしオリンピックというものがIOCのオリンピック憲章やオリンピックがいいと言っている人たちがいうように、国境や人種の枠を越えた人間の祭典なんだ、人間讃歌なんだということを、百歩譲って、千歩譲って受入れたとしても、安全性や有効性がよくわからないワクチンを関係者全員に接種してまで開くのであれば、それがほんとに人間讃歌なのか、人間を称えるお祭りなのか、ただの人体実験じゃあないのかというレベルに、もう来ていると思います。自分の体を本当に神経質にケアしながら日々戦っているアスリートたちだって、平気でワクチン打とうと思っている人は少ないと思います。アスリートだからこそ、慎重になるはずなんです。副作用や、ドーピング効果との関係はまだ全くわかっていないのです。

オリンピックがなぜ社会的災害なのか、検証と批判的な目を持ちつづけよう

もちろんワクチンがあるないということ以前にオリンピックはやってはいけないことですし、それによって利益を得るのはほんの一部の人たちです。私たち一般市民というのはなんとなく祝賀気分の中に巻き込まれて感動しただの、勇気をもらっただの、希望をもらっただの、と言うわけですが、感動や勇気や希望では明日生きるためのご飯は買えないですからね。感動や勇気や希望では、今だに仮設住宅に住むことを強いられている東北地方の人たちは普通の家に戻れませんからね。感動や勇気や希望では原発事故は防げませんからね。そこをもう一度基本に返ってしっかり考えたいんだけど、どうもコロナのせいにしてワクチン、ワクチンという言葉が独り歩きすることによって、なぜこのオリンピックがいけないのか、社会的災害なのかという部分が覆い隠されてしまっているような気がします。もう一度基本に返って、矛盾点や本当は隠したいけどボロボロ表にでてきてしまったことをしっかり見据えましょう。そういうものを一つ一つ検証して、潰して、批判的な目をきちっと持ち続けることが必要だと思います。

みなさん、ぜひこの機会に考えてください。最後までオリンピック反対とずっと言い続けていきたいと思います。よろしくお願いします。どうもありがとうございました。

(タイトル、小見出しは編集部のよるものです)