賛同団体募集中:[共同声明] トーマス・バッハIOC会長による広島・長崎「反核平和」理念の盗用を許さない!

(PDF版)

IOCバッハ会長の広島訪問、副会長のコーツの長崎訪問を前に、添付の[共同声明]「トーマス・バッハIOC会長による広島・長崎「反核平和」理念の盗用を許さない!」を14日にML等で公表予定です。(同趣旨の申入書が、12日広島市&広島県には提出されます。)
連名団体(団体のみで個人連名はありません)を募っています。13日の17:00までにご連絡をいただければ、発信の際に、連名に加えさせていただきます。
ご検討よろしくお願いします。
[連絡先]
kajino-hiro@nifty.com

[共同声明]
トーマス・バッハIOC会長による広島・長崎「反核平和」理念の盗用を許さない!

米国のメディアで「ぼったくり男爵」と命名されたトーマス・バッハ国際オリ
ンピック委員会(IOC)会長は、日本国と東京都の税収を自分の組織のために
略奪するだけでは飽き足らず、核兵器廃絶を求めて苦闘を重ねてきた広島・長
崎の被爆者の歴史的念願を、利権にまみれた現代オリンピックの醜い本質を覆
い隠すために盗用しようとしています。その目論見のために、7月16日、バッ
ハ会長は広島を、IOC副会長のジョン・コーツは長崎を訪問する予定と報道さ
れています。あまりのことに、私たちの怒りはすでに沸点を超えています。

この日付の選択については国連が定めた「オリンピック休戦」の開始日に当た
るという理由が挙げられています。しかしこの日は、1945年、米国ニューメキ
シコ州で世界最初の核実験、いわゆるトリニティ実験が行われてから76年目に
当たります。この実験の後20日あまりで広島と長崎に対する原爆攻撃が行われ、
日本人ばかりでなく、多くの朝鮮人や中国人、台湾人、米兵などの戦争捕虜を
含むさまざまな国籍の人々が虐殺されました。犠牲者数50万人を超えるこの空
前絶後のジェノサイドの罪を、米国は今日なお認めていません。

このような日に、中止を求める民意を蹂躙して強行されようとしているオリン
ピック、「平和の祭典」という仮面がいまや剥がれ落ちたオリンピック、これ
まで核兵器廃絶になんの関心も示してこなかったオリンピックが、うわべを飾
るために広島と長崎に触手を伸ばしています。コロナ下での五輪開催強行を正
当化するためにバッハ会長が「核のない平和な世界」のイメージを利用するこ
とは被爆者に対する冒涜であり、このような所業は世界の核兵器廃絶運動にとっ
て百害あって一利なしです。批准国が50を超え、今年1月22日に発効した核兵
器禁止条約の締結を頑なに拒む日本政府が、IOC幹部の被爆地訪問を歓迎して
いることがそのなによりの証左です。

1964年の東京オリンピックのトーチリレー最終走者は、1945年8月6日に広島
県三次市で生まれた坂井義則さんでした。しかし、国立競技場の聖火台に彼
の手で行われた点火式は、反核平和の力になるどころか、むしろ「原爆の火」
を浄化する儀式となって、原子力の平和利用、すなわち原発の時代に道を開く
役割を果たしたとさえ言えます。

今回の東京五輪は当初東日本大震災からの「復興五輪」を理念に掲げていまし
た。しかし、実際には被災者の切実な要求に応える真の復興の妨害以外のなに
ものでもありません。このメガイベントは安倍前首相の「アンダーコントロー
ル」発言という公然たる嘘によって招致されました。福島原発事故の惨状から
国内外の耳目を逸らすことは、最初からこのオリンピック招致の主要な目的の
ひとつだったのです。3月25日、2020年大会のトーチリレーは福島県浜通りの
Jヴィレッジから出発し、福島の人々の抗議の声をよそに、放射能汚染が深刻
でいまだ帰還者が一人もいない帰還困難区域を通るコースで強行されました。
民衆の生命、生活、健康を蔑ろにして国家と資本の意志を押しつける日本政府、
東京都、大会組織委員会の独裁的な統治手法は、原発事故からコロナ禍まで同
質であり、被爆者の訴えに長年耳を傾けず、民間人の戦争被害に受忍を強いて
きた戦後日本国家の政策意志と軌を一にします。

バッハ会長はあろうことか広島で聖火ランナーを務めることまで考えていたと
伝えられます。強い反対の声の前に5月の来日は取りやめになったが、開会式
まで1週間のこの日、性懲りもなく同じ目的で広島にやってこようとしていま
す。「オリンピック開催のためには誰もが犠牲を払わなければならない」と平
然と言ってのける人物、「日本国民が粘り強く逆境を乗り越えてきたことは歴
史を通して証明されている」などと甘言を弄して五輪開催の受け入れを迫るこ
の傲慢な人物に「核のない平和な世界」を語る資格はありません。私たちはバッ
ハ会長、コーツ副会長の被爆地訪問を断固として拒否します。

2021年7月14日

東京五輪の中止を求める広島連絡会(代表:足立修一)
オリンピック災害おことわり連絡会
バッハ会長〈広島訪問〉の中止を求める有志
ピースリンク広島・呉・岩国
念仏者九条の会 備後
平和を考える市民の会
九条の会・三原
ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)•広島
環境社会主義研究会
オリンピックに反対する松本の会

(以下、連名)

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