武蔵野五輪弾圧救援会から

武蔵野五輪弾圧救援会です。去年の夏のオリンピック開会式約1週間ぐらい前に東京で「聖火」イベントが行われましたよね。その時に武蔵野市の陸上競技場で行われた「聖火」イベントに対して、会場前でバクチクを鳴らして怒りの抗議をした人がいて、長い勾留の最中、昨年11月末に裁判が始まり、先月9月5日に第一審の判決が出ました。検察側が求刑した通りの懲役1年、執行猶予3年と言う判決が出ました。内容ご存知の方もいらっしゃると思いますが、バクチク抗議と言っても本人も言ってますが、人がいるところを避け、いないところに向けて投げたと。それで怪我をした人もいないのですが、検察が言ってきた罪状は威力業務妨害と言う罪なんですけれども、イベントをやっていたイベント会社の業務が妨害されたと言う罪状なんですけれど。実際にはその場にいた大量の警官がすぐ捕まえて、一斉に排除し、その混乱の中で少し遅れたと言うことが大きくされ罪状にあげられた。人を傷つけるものではないのに、懲役1年と言うとんでもない判決をくだしました。

「聖火」イベントはどこが主催したかと言うと東京オリ・パラ組織委員会が主催したイベントです。なので、私たちは組織委員会を引っ張り出して、裁判の中で主催者として証言しろと求めてきました。しかし、裁判所の判決の中でも五輪の問題には全く触れられていません。私たちは抗議の背景にあるオリンピックの問題性について、鵜飼哲さんに証人にたってもらったり、本人の陳述の中でも言い、オリンピックは弱者の排除の上に成り立った「祭典」なのだと言うことを何度も何度もずっと言い続けてきたのに、裁判長は判決でオリンピックの問題に全く触れずに、業務が中断されたのが一瞬ではなかったと、そこだけを焦点に罪を負わせると言う、ホントにひどい。オリンピックの問題を全く取り上げず、そのことを社会上から抹殺する判決になりました。私たちはそれを決して許さず、控訴審に臨んでいます。控訴審でも、主催者側である元JOCの会長竹田たちを裁判に来いと言い続けて闘います。五輪の問題性、改めて今、いろいろな問題が明らかになってきていますけれども、裁判の中でも五輪の問題を言い続けて闘っていきます。この裁判自体が何を問うているのか、五輪反対を問うものであると言うことがまだあまり知られていないと思います。ぜひ、みなさんからもまわりの方に伝えてもらえればと思います。五輪廃止を求めていっしょに闘っていきましょう。控訴審に向けてカンパを呼びかけています。弁護団の献身的な弁護に支えられてもいます。ぜひよろしくお願いします。

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(口座名:三多摩労働者法律センター)「武蔵野五輪弾圧救援カンパ」と通信欄に必ず明記してください。