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(事後報告)(署名)IOCバッハ会長の広島訪問を中止して下さい。

2021年7月6日 - 2021年7月16日

署名へのご協力、ありがとうございました。

バッハ会長〈広島訪問〉の中止を求める有志

2021年7月16日 — 

残念ながら16日、バッハ会長は広島を、コーツ副会長は長崎を訪問しました。これだけ多くの反対の声があっても、権力を持つ人たちの意思を覆すことは出来ないことに、無力感を覚えます。短時間でしたが平和公園での抗議デモに参加しましたので、その時の様子をシェアしたいと思います。

公園内ではバッハ会長らによる献花などの儀式が行われているようでした。人の出入りを遮断し、ものものしい雰囲気のなか、バッハ会長が資料館と慰霊碑前を含む公園内にたった2時間滞在したことが、「平和」と何の関わりがあるのでしょう。

バッハ会長による広島訪問・コーツ副会長による長崎訪問を「成功」させ、一週間後にはオリンピックが開幕してしまいます。この署名キャンペーンの射程を越えますが、私自身は東京五輪の開催そのものに反対ですので、別のかたちでその意思表示をしていきたいと思います。

多くの人の意思表示を募り、それを社会的に目に見えるかたちにできたこと、ふだんコミュニケーションをとることが叶わない、異なる意見を持つ人とのやり取りがあったこと。運動としては敗北しましたが、このキャンペーンを行うことで、さまざまな発見や学びがありました。

2021年7月17日0時現在、署名数は71317筆です。これをもって本キャンペーンは終了となります。御署名および本キャンペーンの拡散ご協力、本当にありがとうございました。

 

署名サイトはこちら

IOCバッハ会長の広島訪問を中止して下さい。

広島市民です。IOC(国際オリンピック委員会)トーマス・バッハ会長が7月16日に広島を訪問する(そしてジョン・コーツ副会長が長崎を訪問する)という報道を聞き、怒りまくっています。何とか阻止したいので、どうか皆さんのお力を貸して下さい!

コロナ・パンデミックが収まらない中、IOC幹部がわざわざ広島と長崎を訪問する意味は何でしょうか? 多くの反対の声を押し切って強行されようとするオリンピックが「平和の祭典」であることをアピールするため、被爆経験を経て平和運動の拠点となったこの二つの都市のイメージを利用することにほかならないと思います。

7月16日が訪問日となった理由は、この日が国連で決められた「オリンピック休戦」の開始日だからだそうです。しかし、この日は同時に、1945年に世界最初の核実験である「トリニティ実験」が行われた日でもあるのです。この日から3週間あまりのあいだに、広島と長崎で原爆が使用され、日本人だけでなく、さまざまな国籍を持つ人たちが犠牲となりました。

ではこの日を避ければいいのか?という問題ではありません。いくら何でもこの日はまずいだろうという「配慮」さえ出来ないことに、IOCの「平和」への無関心さが表れていると思います。そもそもコロナ・パンデミックのなかでオリンピックを強行すること自体が人々の健康や命の軽視であり、オリンピックが「平和の祭典」などではないことを示しています。

私が知る広島在住の被爆者のかたは、細心の注意を払いながらオンラインで被爆証言を行うなど、このパンデミックのなかでも出来ることを最大限模索されています。ただでさえ高齢化が進み、健康への不安を抱えながらも、少しでも多くの人に証言を伝えたいという思いと、コロナに感染し万が一のことがあってはならないという葛藤の中で、日々を過ごされて来ました。「オリンピック開催のためには誰もが犠牲を払わなければならない」と言ってのけるバッハ会長が、その広島で歓迎を受けるに値するとは到底思えません。

私は、東京オリンピックの開催そのものに反対です。しかし、このキャンペーンでは、とにかくバッハ会長の広島訪問の中止を求めることに絞ってアピールしたいと思います(バッハ会長の広島訪問が中止になれば、コーツ副会長の長崎訪問も当然中止になるはずです)。「今さらオリンピックは中止できない」「テレビでオリンピックを観るのは楽しみ」と考えている人にも、ここはぜひ、バッハ会長の広島訪問(だけ)は中止すべきだという考えに賛同して頂きたいと思います。

オリンピックは中止できなくても、反対の意思表示をすることには意味がある、と誰かが言っていました。それに対して、バッハ会長の広島訪問は、実際に中止に追い込むハードルはずっと低いはずです。直前であっても、広島市が断りさえすればいい。JOCが、日本政府が慇懃無礼に「お断わり」すれば済むことです。そのためには多くの人たちが訪問中止を求める意思表示が必要です。そしてそれさえ出来れば、訪問中止はまだまだ可能なのです。